今度こそACアダプタで動く低消費電力PC

2020年9月6日

そこそこ高性能で省スペース、そして省電力なパソコンを見つけてみた。

前回、こことか

ここで色々と書いてきたのでここでは書きません。

読んでいない人はまずこちらを読んでから見てくださいね。

ProfessionalPC 小型デスクトップ パソコン

スペック
CPU Intel Haswell Core i5 4200U 2.60GHz
メモリ8GB DDR3-1600MHz
グラフィックスIntel HDグラフィックス4400
StrageSSD 120GB
消費電力25W
PassMark値3280

良いところ

スペック的には既に6世代前と随分前に感じるが私が使っているレッツノートもこのCPUをつんでいるがなかなかのレスポンスです。

前回のブログでも書きましたが
ここ

Core-i時代は世代ごとの処理能力の差があまりないためこのあたりのCPUでも用途によっては十分機能する。

Passmark値から判断するに私が使用しいてるCore2Quad9300が約3154程度で通常これを使って入てストレスをあまり感じない。

もちろんゲーム用途にはまず向かない。ビジネス系(オフィス系ソフト)やネット、動画を見たりするには十分すぎる性能。

今後Stadiaみたなゲームが日本でも始まればこういったPCでも十分ゲーム用途として機能するのは間違いありません。
Stadiaの話しはここ

消費電力は定格で25Wと十分ACアダプタで利用可能な範囲にあります。ACアダプターが付属しているから当たり前だけど・・


Windows10ProもついておりOffice Professional Plus 2019もついているという豪華版です。

その分値段もちょっと張りますが一日中電気代を気にせずに手軽に使えるのはありがたい。

欠点として

まずちょっとお高い、まあOSとOfficeがついているんで仕方ないのでしょうが・・
その上ファンレスではない、当たり前だがAtom系以外でファンレスはまずほとんどない、ましてi5系ならまずファンレスはないといっても過言ではありません

それから取り扱い説明書が添付されていません。またキーボードやマウス、モニタも附属していません。 このあたり注意したほうがよいと思います。、

パソコンを始めて購入(あまりいないと思いますが)する人は取説を除いてこのあたりの周辺機器を別途用意する必要があります。

まあ取説がなくてもつなげるくらいのユーザーを対象とした製品と思っていただければよいのではないでしょうか。

Skynew ミニパソコン 小型pc M5S

スペック
CPU Intel Kaby Lake-3865U 2.50 GHz
メモリ4GB DDR4
グラフィックスIntel UHD610
Strage128GB SSD M.2 2280
消費電力10W
PassMark値 1913

良いところ

本体サイズ13cm角とかなり小さい。スペック的には Celeron-3865Uを選んだが上位機種には

【CPU】第 7 世代インテルCore i5 -7200U (2.5GHz/最大 3.1GHz/ 3MB スマートキャッシュ ) 【メモリ】 8GB DDR4-2400KHz 【ストレージ】256GB SSD M.2 2280

【CPU】第 8 世代インテル Core i7 -8550U (1.8GHz/最大 4.0GHz/ 8MB スマートキャッシュ ) 【メモリ】 8GB DDR4-2400KHz 【ストレージ】256GB SSD M.2 2280 + 1TB 2.5インチ HDD

というのもあり、財布が許せばこちらを選択するのもよいかもしれません。

金額が張る分、レスポンスもよくなるためストレスはなくなります。

ただライト系の仕事をこなすだけならCeleron-3865Uでも十分。もちろんOSも付属しているため本来のOS分の値段を引いたら2万円で買えることになる代物。

メモリは4GBですが最大で32GBまで拡張可能。

欠点として

欠点としては当たり前だが拡張性がない。メモリスロットも1つしかなく増設はできない。付属している4GBメモリを撤去して別途大容量メモリを取り付けることになるため4GBメモリが無駄に。

またこの手のCPU(最後にUが付く)はFCBGA1356ソケット( BGA=Ball Grid Array )となり基本取り外しは出来ない。そのため後からCPUのみのアップグレードしたくても無理。熟練したユーザーなら半田を使って交換も可能だろうが当然保証対象外。

4K Fanless Mini PC(Barebone System)

スペック
CPUIntel Quad Core I7 8550U 1.80GHz
メモリDDR4
グラフィックスIntel UHD Graphics620
Strage-
消費電力15W
PassMark値8247

良いところ

こちらはベアボーンになります。CPUは付属されておりCore i7 8550U 1.8Ghzを搭載。

メモリーとSSD、HDDは後から自分で取り付けるタイプ。付属はしていません。メモリスロットも2つありi7なのにファンレス設計。

mSATA3.0、SATA3.0、M.2SATAと3つも外部インターフェイスを積んでる。

欠点として

ベアボーンなのでメモリやSSDなどのパーツは後から追加購入しなければならず追加投資が必要です。

Bamnie

スペック
CPUIntel Core i7 4600 2.40 GHz
メモリ4GB DDR3SDRAM
グラフィックスIntel HDグラフィックス4400
Strage120GB SSD
消費電力15W(TDP)
PassMark値4104

良いところ

Core i7 4600U 2.4Ghzを搭載した結構なスペックのPC、その分値段もちと高い。

Haswell世代のCPU搭載機は最近になって結構安価に購入できるようになってきた。

さすがに5世代前になるが、ライトな作業においてはレスポンス的に現行モデルとさほど差がない。Intelもこの世代あたりから更なる低消費電力化に力を入れてきている。

Haswellなためメモリ規格はDDR3。ただ考えようによっては現行のDDR4よりも安価に同容量のメモリが手に入るため交換も気楽にできる。

OSも標準搭載済み

欠点として

この手のパソコンでは当たりまえだがマウスやキーボードは付属していない。モニタもない。本体以外は以前使っていたものを流用するか新たに購入しなければならないため。初めて購入するユーザーにはちょっと敷居が高いかもしれない。

前面にUSB3.0がないのも気になる点。

スペックの詳細が不明なためメモリスロットの空き状況がわからない。せめてマザーボードの写真でも載せてくれるとありがたかったが・・。

総 評

今回、ACアダプターで動く低消費電力PCをいくつか紹介しました。低消費電力PCというとAtom系CPUが多いが、レスポンス的にどうもというのもよく聞きます。

Atom系CPUも本当にライトな、例えばネットサーフィンや、オフィス系ソフト、ハードウェアによる再生支援が可能なフォーマット再生くらいならCore2Duoシリーズよりはるかに快適に見ることができる。

しかも電気は食わないため、1日中動画を見ていられる。もちろんモニターの消費電力は別だが

私が使っているモニターは27インチだが20ワット前後しか消費していない。今のはもっと低消費電力かもしれないが・・

消費電力で比べると

例えば

1)30WのPCとモニタ20ワットを使用した場合

2)500WのPCに50Wのモニタ を使用した場合

を例として比較してみようと思う。

1kWh単価 27円として

1)50W 1日8時間利用した場合 1か月 (30日) で324円(合計電力量 12kWh)

2) 550W 1日8時間利用した場合 1か月(30日)で3564円 (合計電力量 132kWh)

当たりまえの話だが使う電力が10倍になれば電気代も10倍になる。ゲームを主に家でパソコンを利用しているだけで我が家の1か月の電気代の80%に相当する。それも1台でだ。

しかも電気って使えば使うほど単価が上がる仕組みになっているため(これを電気の三段階料金という)10倍電気を消費している場合実は10倍以上の差が出るときもある。

電気でも水道でもガスでもそうだがこの3段階料金は使えば使うほど差が出る仕組みになっている。

同じ作業をしていれば消費電力って同じでは?

同じ作業、例えば動画をみてると仮定した場合、もしモニタは別にして、パソコンだけを比べたら、同一CPUで同一メモリ、同一SSDだったとして電源だけ違ったら。

電源は例えば1000wのPLATINUM 電源ユニットと60WのACアダプターを使った場合。

30W程度の消費電力であればACアダプタのほうが効率がよい。

実際私も過去に450w電源と60wACアダプタを交換して試したところ、5wから8w程度ACアダプタのほう低くなりました。

高出力電源ユニットは約30%から50%の出力で効率が最大になるように設計されているため450wなら130wあたりから230w程度を利用した場合効率がよく。1000wの電源の場合300wあたりから500wあたりまでが一番電力効率がよくなります。

そのため1000wの電源に30wの消費電力PCだと逆に効率が悪くなります。

そういった意味でもACアダプタが利用できるパソコンは魅力があると思います。

使う用途に応じパソコンは選ぶべきだと、それは処理速度だけでなく消費電力にも目を向けてみたら以外と家計にやさしくなったりします。

今の時代電気代もバカにできませんからね。