ACアダプタで動く超低消費電力PCのメリットとデメリット

2020年4月22日

こんにちわスピカです。

前回はACアダプタで動くPCを紹介したく書き始めましたがなぜかCPUの変遷へと舵を切ってしまいました。

よくあることですが時折脱線しますんでm(__)m

で今回もACアダプタで動くPCの紹介ではなくそもそも低消費電力パソコンってどんなメリットがありどんなデメリットがあるのっていうのを書いていこうと思います。

どんな人に向いているのか

さて低消費電力パソコンってどんな人向けなのか。たとえばバリバリのゲーマー向きか、単なるネットユーザー、はたまたビジネスユーザーか、一般的ななんでもそこそこ使うマルチユーザーなのかといった区分だ

パソコンってなんでもできるマルチマシンだと昔も私は思っていました。たしかに人間並みになんでもできるのがコンピュータであるはず。

だがショップにパソコンを買いに行くと必ず店員に聞かれるのが「何にお使いですか?」と。

パソコンってなんでもできるじゃないんけ。・・

だって、文章も書けるし印刷もできる、音楽も聴ければ創作もOK、動画も見られるし編集もできる、計算も得意だ、しかも正確、人が指示してやればなんでもこなす。今ではこんな理屈はパソコンを触ったことがない人でも何となく分かる。

車を運転したことがないひとが運転ってこんな感じみんたいなものだと良く似ている。

だが実はそうではない。

こう書くと語弊があるが実はパソコンには処理能力というのがあるのだ。なんでもできるが時間がかかるものとあまりかからないものがある。

一般的に言われる処理について軽い順に列記すると

  1. テキスト文字入力・編集
  2. インターネット閲覧
  3. ワープロ
  4. 画像再生
  5. 音楽再生
  6. 動画再生
  7. 画像編集
  8. 音楽編集
  9. 動画編集
  10. ゲーム

こんな感じだ。下に行くほど重くなるが、ただこれも一概に言えない、例えばゲームだ

最近流行のレイトレーシングを使った3Dのゲームと昔の2Dピンポンゲームでは雲泥の差がある。

じゃあ、その時々で最高に重い3Dゲームが動くPCを買っておけばいいんじゃん。ということになるが、これはある意味でOKでありある意味ではNoだ。

それは軽い処理なら高性能パソコンならさらにサクサク動くし3Dゲームもバリバリ動く。これって一番よいじゃん。

ワープロの傍ら3Dゲームもしたいなんてひとがパソコンを買う理由だ。もし私はワープロしかしないというならワープロ専用機のほうがよほど効率がよい。

だがワープロばかり打っていては飽きるしたまあにはゲームも息抜きにしたいよ。なんて人が大半。

また音楽再生についても同じことが言える。

それは320Kbps程度のMP3やCDから抜き出した原音のWAV程度なら全然問題ないが最近はやりのハイレゾ音源のなかには5000Kbpsを超える超高音質音源なんてものもある。一般には市販されてはいないようではあるが。

実は私もそういった数ギガバイト容量(1ファイル)のFLACファイルをネットからダウンロードして聞いたことがある。

こういった超高音質ファイルなどの再生なんて時にはやはりそれなりの高性能パソコンが必要になってくる。(それでもおそらくは原音の音は出せないし人の耳では差がわからないだろうと思う)

だが大半のひとは音楽なんて聴ければいいや。とかゲームもライト系が動けばいいし、もしそんな重い3DゲームならPS4やXBOXなどのゲーム専用機のほうがよほどコストに見合う。

だったら20万円も30万円も出して高性能パソコンなんて買う必要はないではないか。と

ちなみに一般的な相場で見ると先ほどのリスト1から7までなら5万円以下(パソコンのみ)で可能。だが8以降になると10万円以上

10のゲームとなると20万円以上になってくる。まあ昔のNEC9801のころからしたらこれでも安いけどね(^^♪

1台でこなすと高く付く

「餅は餅屋」ではないがなんでもマルチにこなす機械はそれなりに高価になり専用機には及ばない。やはり分業してやればコストも下げらる。

数年したらコツ

そんな高性能なパソコンを買ったとしても数年したら5分の1以下の値段になってしまう。最近でこそ性能向上の鈍化(ソフトウェア比)が昔よりも進んでいるため値段の落ちは緩やかだが30万円で買ったパソコンが次買い替えるときは3万円なんてことも・・。

原価償却率がめっちゃ高いのもこう言った高性能パソコンの宿命みたいなものだ。

だったらパソコン5万円とPS4を4万円で購入したほうが長く使える。次にパソコンを買い替えたくなったら5万円で済む。

その時の下取りが仮になくてもヤフオクやメルカリで売れば数千円にはなるではないだろうか。

買い替えのチャンスを損なう

高性能パソコンは高額なゆえに買いかえるスパンが長い傾向にある、原因はコストとその性能のためだ。

性能がよいということはある程度の期間市場で上位にいることになる、だが市場は毎年のように最新機種(CPUやGPU)を排出する。

だから最新機種に買い替えたくても費用を考えるとそれほど買い替える魅力が乏しいのも事実。

私が1st機として利用しているパソコンはCPUにCore2QUAD9300だ。

すでに10年が経過した。自作した当時は上位機種(コンシューマ的に)として君臨していたが翌年Core-iシリーズへと変更となりNehalemマイクロアーキテクチャへと大きく進化した。

その結果中位機種になったがその後しばらくは現行の機種と比較しても遜色なかった。

また Core2QUAD9300が当時としてはそこそこ高額な3万円台だったためその後SandybrigeやIvybrigeが出ても買い替えられなかった。

今ではこのCore2QUAD9300は最新CPUIntel Celeron G4900にも負けるCPUとなった。

何が言いたいかというと、10年経って上位CPUが下位(i7を上位、i5,i3が中位、Pentium、Celeronを下位と一般的には見ている)のCPUに負けたことになる。

電気代もかかる。

高性能パソコンは電気も食う、3DゲームはCPUのみでなくビデオカードも高額で高消費電力だ。

だから搭載する電源も800ワットだの1000ワット、はたまた1500ワットなんて化け物まである。

3Dゲームをパソコンでやっている間オーブンレンジを使っているのと同じかそれ以上の電気を消費しているのである。

参考までに一例をあげると巷に売っている電源タップは基本15アンペア、ワットに直すと1500ワットまでしか利用できない。(これは法律で決まっているだから売っている電源タップはみな15Aと書かれている)

一般的な家庭用分岐ブレーカは20Aが基本だ、1回路で2000ワットまでしか利用できない。もしその回路内で3Dゲームパソコンとオーブンレンジを使えばそのブレーカーは間違いなく落ちる。

仮に契約アンペアが40アンペア以上だったとしてもだ。

高性能パソコンをつなぐ電源はエアコンなどと同じく専用コンセント(単一分岐ブレーカー)を設けないといけないくらい電気を食うのである。

比して省電力パソコンは

そんな高消費電力パソコンに比して低消費電力パソコンなら5個口電源タップ全部につないでもタップが燃えることがない。

例えば私が使っている常日ごろ使っている2ndPCはパソコン自体の最高消費電力を測ると35W程度だ。

仮に5台あったとして(タップが5個口だとして)

5台x35ワット=175ワットだ

電源タップの定格消費電力は1500ワットだから全然問題ない。

低消費電力パソコンは家庭での作業に適したパソコンと言っていい。1日中使っていても電気代を気にしなくてもよいのである。

低消費電力であるが故のデメリット

やはりレスポンスの差は歴然だ。またある程度重たい処理に対しては多少なりともストレスを感じることがある。

デメリットを克服できるほどの低消費電力PC

だがこのあたりはライト系アプリを利用することである程度克服できるし、のんびり音楽でもなんて時にはやはり気楽だ。

2ndPCではオンボードCPUのj1900だが6000文字を超えるブログを書いているとFirefoxやchromeなどでは相当ストレスを感じることがある。

だが1日中ネットしたりブログを書いたり、音楽を聴いたり動画を見たりするにはそれほどストレスはない。

もしろ電気代を気にせず1日中気楽にパソコンライフをおくれるのはやはり低消費電力パソコンの魅力のなにものでもないだろうか。