smc PENTAX-DA35mmF2.4ALとsmc PENTAX-DA 50mmF1.8、単焦点レンズは花の撮影にもってこい

2018年1月13日

今年に入ってから新しいカメラの購入を模索している拙者ではありますが、今一購入に踏み切れないでいます。その理由として

今使っているK100Dが新しいカメラの買い替えとともにお払いばこになってしまうのではないかというケチ感(いいえ思い入れです・・)強い私としてはまだ使えるのにって感じ。

だがやはり10年経つと性能も各段に上がるはず・・・
K100Dを購入当時からローパスレスは話題にのっていましたが、その当時は他メーカで載せているのを見た程度でPENTAXでは皆無だったような気がします。
がしかし10年経って念願のローパスレス機がでたのと、しかも最近値段がこなれてきたこともあり物欲感にとらわれる弱心ものでした。

がやはりケチ感抜群の私はとりあえずオートとシーンモードしか使わなかったK100Dでとりあえず御三家モード(Av、Tv、M)をマスターしてから新しいカメラを買おうと決意。とりあえず安価でそこそこ画質がいいレンズを調達すべく調査開始。

 

そんなこんなでまずはレンズを
普段使いはといいつつもキットで買ったためキットレンズ18-55mmと、望遠でタムロンの70-200との両刃使いでこどもの運動会も撮ってきました。

がやはりネットや雑誌で見ると単焦点がほしい。あの画質が・・・

 

なぜ単焦点は価格が安い割には画質がよいのか
単焦点レンズがほしいをとりあえず置いといてではなぜ単焦点レンズは画質がよいのかについてちょっと追及したいと思います。

カメラのレンズは基本1枚構成はありません。レンズには光を透過させるときに様々な収差(わかりやすく言うと見た目と同じようには見えなくなる光の誤差)が発生するため、見た目と同じようにするためにはレンズを複数枚重ね合わせて様々な収差を消し、または減少させ見た目と同様の効果を得られるようにしています。

 

私は昔天体望遠鏡を自作していた時期がありますが、天体望遠鏡は屈折望遠鏡の場合対物レンズと接眼レンズしかありません。対物レンズは基本1群2枚(アクロマート)または3枚(アポクロマート)となっており、接眼レンズにおいて複数群複数枚の構成(カメラレンズほどではないですが)を実装しています。これはカメラと望遠鏡のそもそもの趣旨が違うことからこのようになっています。

 

望遠鏡は倒立像
レンズは光を通すときに反射や吸収で若干ながら光量が減ります。そのためできる限りレンズの枚数を少なくしたり厚みを薄くすることで光源の量を保つ工夫が天体望遠鏡には必要となります。また天体望遠鏡は上下逆さまに見えても支障がほとんどないため正立像にするためのステップのレンズが必要ありません。むしろ微弱な光源を広く集めなくてはならない関係上、レンズ径を大きくしたりすることのほうが重要となります。

 

カメラレンズは正立像
カメラは基本地球上の人物や自然といった人の目が見える状態で撮影できることが重要です。天体望遠鏡のように逆さまだったら動く被写体を追う場合にこんがらがってしまいます。

やはり見た目のように映る仕組みがそこには必要となります。また天体望遠鏡の場合は光源が見えることが重要で画像のシャープ差は二の次になってもさほど支障はありませんが、カメラで撮影された画像にシャープさが欠けていたら写真としての品質が下がります

 

画質の良さが重要なカメラレンズ
やはりポートレート(人物)にしてもネイチャー(風景)にしても画質が良い方が人は感動します。カメラで撮影する被写体は天体ほどの光量な状態というのは夜景でもまずありません。

その分映った画質が重要視されます。そのためにレンズのガラス品質を向上させたり、様々な収差を消すためのレンズ構成数を増やしたりしてより一層の画質向上のため各メーカーがしのぎを削っています。

レンズ構成の複雑さが増せば当然レンズ自体が高額に
当たり前の話ですが、複雑なレンズ構成になればなるほどレンズ自体は設計や作製が大変になります。またレンズ自体の素材も考えなければなりません。
そうなってくれば価格に跳ね返ってくるのは必然。

 

単焦点レンズとズームレンズの違い
下記はsmc PENTAX-DA★50-135mmF2.8ED[IF] SDMですが

レンズ構成はこんな感じになっています。

 

 

一方smc PENTAX-DA 35mmF2.4ALは

レンズ構成はこんな感じになっています。

 

レンズ構成は
smc PENTAX-DA★50-135mmF2.8ED[IF] SDM     14群18枚

に対し
smc PENTAX-DA 35mmF2.4AL     5群6枚

となっています。

ズームレンズは上記の絵を見ただけでも単焦点に比べレンズ構成が複雑なのがわかります。

 

またsmc PENTAX-DA★50-135mmF2.8ED[IF] SDMは(超音波モーター)を使用しており駆動音が小さいのとED(特殊低分散ガラス)を使用している分更なる高額化に拍車がかかっています。

ちなみにお値段は アマゾンさんで

smc PENTAX-DA★50-135mmF2.8ED[IF] SDM  が8万円以上

PENTAX スターレンズ 望遠ズームレンズ DA★50-135mmF2.8ED [IF]SDM Kマウント APS-Cサイズ 21660

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に対し smc PENTAX-DA 35mmF2.4AL は 約19000円

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とかなりの金額差があります。そのくらいの価値の差があるとも言えますが・・・

 

撒き餌としてのレンズ
よくネットを見ていると撒き餌レンズという俗語がでてきますが、このことばは私はあまり好きではありません。

ようは多少質のよいレンズを思ったよりも低価格で提供することで、さらなるレンズ購入欲を揺さぶる手法のようですがこういったレンズは防滴機能もなく、SDMも搭載していません。 その分レンズの質や構成に重点を置く値段設定なのではと私は考えますが・・・。だってみためどう見てもsmc PENTAX-A★50-135mmF2.8ED[IF] SDMからしたらちゃちいでしょ。

 

 

ということで色々調べていると

ムラウチドットコムで
smc PENTAX-DA35mmF2.4AL(ブラック)+smc PENTAX-DA 50mmF1.8

の2本組がなんと2万8000円くらいででているではないか。

別々に買えば3万3000円はするが・・・

内訳をみると
smc PENTAX-DA35mmF2.4ALが1万7000円くらい

これは他のショップとかわらない
smc PENTAX-DA 50mmF1.8が1万1000円くらい

とこちらは他のショップで1万5000円くらいはしているからそのあたりがお得なのかな。
ついでとしてそれ以外にUVフィルターを追加した。

フィルター径はsmc PENTAX-DA35mmF2.4ALが49mm、smc PENTAX-DA 50mmF1.8が52mmと違う、smc PENTAX-DA 50mmF1.8は今もっているキットレンズの径と同じだ。ちなみにタムロンのズームレンズは55mmだった。

LP-UV52BK(ブラック) 52mm UVフィルター

 

 

49mm MC-N(ノーマル)

 

 

で商品が届きました。
商品を注文してから商品が届くまで約1週間ほどかかりました。同時注文したプロテクトフィルターが店になかったとかで・・・

 

で来たのがこれ

smc PENTAX-DA35mmF2.4ALがこれ

マルミのプロテクトフィルターを既に装着済み

 

 

smc PENTAX-DA 50mmF1.8は既にK100Dに取り付けた状態で撮影

こちらはノーブランドプロテクトUVフィルターを付けてあります。

 

実際に撮影してみると
とりあえず、下が我が家のガジュマル君を映したものです。
ガジュマル君は昨年100均で買って来て既に一冬超えてきました。あまり大きくもならず我が家のかわいい一員です。
写真はJpeg撮って出しでなおかつトリミングはしてありますが、ソフトウェア補正は行っていません。

 

まずはスマホで撮影

メーカー: Sony
フラッシュ使用: No
焦点距離: 3.50mm
シャッター速度: 0.003s (1/333)
絞り: f/2.6
ISO感度: 80

 

そして次がキットレンズ18-55mmの標準ズーム

カメラ: PENTAX K100D
焦点距離: 18mm (35mm換算焦点距離: 27mm)
シャッター速度: 0.002s (1/500)
絞り: f/3.5
ISO感度: 200
露出モード: Manual
測光方式: Spot

 

カメラ: PENTAX K100D
焦点距離: 55mm (35mm換算焦点距離: 82mm)
シャッター速度: 0.008s (1/125)
絞り: f/8.0
ISO感度: 200
露出モード: Manual
測光方式: Spot

 

そしてこれが今回購入した単焦点、smc PENTAX-DA 50mmF1.8

カメラ: PENTAX K100D
焦点距離: 50mm (35mm換算焦点距離: 75mm)
シャッター速度: 0.001s (1/750)
絞り: f/2.8
ISO感度: 200
露出モード: Manual
測光方式: Spot

 

もう一枚露出を変えて

カメラ: PENTAX K100D
焦点距離: 50mm (35mm換算焦点距離: 75mm)
シャッター速度: 0.004s (1/250)
絞り: f/4.5
ISO感度: 200
露出モード: Manual
測光方式: Spot

 

ということで・・
おっとそういえばsmc PENTAX-DA35mmF2.4ALのレンズはまだつけていなかったっけ・・
smc PENTAX-DA35mmF2.4ALはあとで撮影後アップします。

基本的にスマホ以外は露出はマニュアルで撮影しています。
ちょっと腕がいまいちのためスマホ撮影以外はあまり差がでなかったような。

でもこの程度の室内撮影でも単焦点はきれいに撮影できることはたしか。
素人でも差がわかる。またキットレンズはある程度絞ったほうが引き締まったきれいな写真となる。今回はf8であえて撮影したためか、明るさはともかく比較的良好な初心となった。

また、あえてsmc PENTAX-DA 50mmF1.8はf1.8まで絞れるところをf2.8までとしたところが甘かったのか背景のボケかたにゆとりがなかった。反省

 

ちなみに先日smc PENTAX-DA 50mmF1.8で撮ったかたくりの里での写真がこれ