普段使いのお手軽高音質低下価格ヘッドフォン。

2023年8月30日

最近では10万円以上もするカナル型イヤフォンが飛ぶように売れているという。

今から5年くらい前だろうか、車を運転しながらラジオを聞いていると1万円以上するSony製のイヤフォンがサラリーマンの間で超人気なんて流していた。

世の中物好きがいるもんだな。なんて思いつつそのころ100均のイヤフォンを買って携帯で音楽を聴き始めていた。

なんか音悪いぞ

そう思うようになったのは、100均のイヤフォンを携帯に挿し音楽を聴き始めたころからでした。もともと音楽は自宅のPCにサウンドカードを挿し安物のヘッドフォンで聞いていたため、音に関して無頓着だったこともありあまり気にしてはなかったが、携帯だから多少の音の悪いのは仕方ないな。なんて自分を納得させていました。

しかし、某家電ショップでたかだか700円程度のイヤフォンを購入。たしかオーディオテクニカだったかな。それを使い同じ携帯で聞いてみるとなんと別世界。ちょっと大袈裟かもしれませんが、たかだか700円、されど700円って感じで、100均のとは天と地ほど違ったのを記憶しています。

たかが700円程度でなに言ってんの数万円もするイヤフォンならまだしも700円でそんなに感動するほど変わるわけないじゃん。と思われる方もいると思います。

私も最初聞いてみるまではそう思っていました。だってそうでしょ。有名メーカーのイヤフォンとはいえ、お値段700円。100均は広告料や宣伝料がかかっていない分安く値段設定できる。有名メーカーの廉価版イヤフォンは、やはり商品に広告、マージンが上乗せなっている分。音質の差はさほどないと私も思っていた。

値段が高くなるにつれ音質の差はなくなっていく。

これは私の実感ですが、例えば100円のイヤフォンと1000円のイヤホンを聞き比べた場合と1000円のイヤフォンと10000円のイヤフォンを聞き比べた場合。

もちろん値段どおりに音質差が出るのであれば、ともに10倍の音質さがあると感じるはずである。

ところが100円イヤフォンから1000円イヤフォンを聞き比べた場合と、1000円から10000円のイヤフォンを聞き比べた差は実は100円イヤフォンから1000円イヤフォンを聞き比べた差のほうが多く感じられるだ。

これは10000円のイヤホンが1000円のイヤホンより劣るということではない。当たり前の話だが当然音質は良くなる。だが金額の差ほど音質では差はでないということ。

正確にいうと10倍の音質差がでてもそれを聞き取れない。感じ取れないというほうが正しいかもしれない。

だが逆をたどると差が激しい

これって実験した人もいると思うが、例えば1000円のイヤフォンから10000円のイヤフォンを順番に聞き比べた場合この程度かっという感じくらいしか音質の向上が見られないが、逆に10000円のイヤフォンから1000円のイヤフォンに変えた場合、音の劣化が激しく感じる。

これって多分人の感性ではと思っている。別例で例えると株取引で5万円儲けたときと5万円損した状況を想像してもらいたい。5万円儲けたときは5万しか儲からなかった。しかし5万円損した時は5万円損した。と感じる。パチンコに例えるとさらに実感できるひとは多いのではないかな。人ってよい状況の時はあまり問題視しない。比して悪い状況の場合は問題視する傾向にある。これは人の心理。

これと同じ現象が耳でも起きている。音質の向上は低下より差を感じないよう人は出来ている。(そうでない人もいるかもしれませんが)

よくイヤフォンやヘッドフォンのブログや2ちゃんねる(今は5ちゃんねるかな)を読んでいるとこんなことが書かれている。

1000円以下のイヤフォン・ヘッドフォン  音ダメ

1000円から5000円のイヤフォン・ヘッドフォン そこそこの音質こだわらなければ

5000円から10000円のイヤフォン・ヘッドフォン 音質そこそこよい

10000円から30000円のイヤフォン・ヘッドフォン このあたりから使えるかな

30000円から50000円のイヤフォン・ヘッドフォン 結構いいかも

50000円以上のイヤフォン・ヘッドフォン  音質の傾向により好みが変わる。メーカーの採算度外視

なんて書かれている。

ノーマルな人が聞く音

さて専門家や音響おたくが聞くならまだしも一般的な人が「ながら聞き」を楽しみたい程度の音質を奏でるイヤホンやヘッドフォンって何万も出さないと満足いかないの・・って話

音楽を聴く人には様々な人がいる、ジャンルにこだわる人、音質にこだわる人、聞ければいいやという人。だからメーカーもその人の音楽の聴く価値観に伴い様々なイヤフォン・ヘッドフォンを出している。

始めてイヤフォンやヘッドフォンを買う人にとって出来れば値段相応でそこそこ音がいいのを選びたい、いわゆる「お値段以上」というやつ。でもこれって人の心理。私もそう。だから2ちゃん(今は5ちゃんかな)へいってまともな回答を探したり、音響の専門店のサイトへ行き色々調べたりする。

値段が高いイヤフォンやヘッドフォンは音が良くて当たりまえ?

普通に考えれば、高価なイヤフォンやヘッドフォンは音が良くて当たり前って思うはず。私もそう思っています。だってそうでしょ、値段が高い=作りが良い、作りが良いということは製作者がより音に対し真摯に対応している。言うなればより真剣にものつくりをしているということになる。

だから 値段が高い=音が良いイヤフォンやヘッドフォン

と一般論はなっている。

でもあなたにここでひとつ疑問に思ってもらいたい。

音が良いということはどういうこと。

もしあなたが私が提案する前にすでにそう思っていたらそれはすごい。っていうかそう思っているからよいイヤフォンやヘッドフォンを探そうとサイトを廻っているんですよね。

音は感性

音質を論じる前に音楽を聴きたいときってどういう時かな。これも人によって様々、通勤や通学中の暇な時間。仕事を一服してコーヒーを飲みながら聞く。はたまた一日中のんびりくつろぎながらハンモックに揺られて聞く。コンサート会場で本格的なクラシックを聴く。

もちろんコンサート会場でイヤフォンやヘッドフォンを使うやつはいないが・・

状況により様々な聞き方がある。その状況のなかで全てを満足させるイヤフォンやヘッドフォンを探すのは至難のワザだ。仮に俺はすでにそれを持っていると自負したとしても他人からみたらまだまだと思われるかもしれない。

また、イヤフォンやヘッドフォンは音質だけではない。耳にセットするため、耳への肌触りや質感というのも重要な要素になってくる。

音に対する価値観の差

上で書いたことにさらに音に対する個人の価値観の差によって、さらに複雑さを増す。だから、2ちゃんや音響サイトでこれがお勧めと書いてあってもそれを購入した人によっては満足するひともいれば、そうでないひともいる。おすすめだから高価だけど買ってみた。でも値段ほどよくなかった。というひと。はたまたおすすめで買ってみたけど評判どおりすごーくよかった。と思う人。

販売サイトのレビューや2ちゃんのイヤフォンやヘッドフォンユーザーはその人の感想を書いている。だからほとんどの人にとっては満足するもののはず。だが100%ではないとうこと。

でもそれしかベターな方法が見つからない。

どこのサイトもショップレビューも完全な回答は書いていない。当たり前の話、だから購入予定者は更なる質の高い情報源を探してネットを徘徊する。

じゃあ、高価なイヤフォンやヘッドフォンを購入すれば間違いない?

巷には100円単位のものから数十万円以上、はたまた100万円以上するイヤフォンやヘッドフォンまである。

もちろん基本は 音質の差=金額の差 は理論的に正しい。と私は思う。

だが仮に20万円のイヤフォンやヘッドフォンと21万円のそれははたして21万円のほうが音がよいのだろうか。

これが5000円のイヤフォンやヘッドフォンと20万円のものとを比べれば、明白なはず。多分

これは実は低額のイヤフォンやヘッドフォンでも言えること。

4000円のイヤフォンやヘッドフォンと5000円のそれでは5000円のほうが音が良いのだろうか

じゃあ、3000円のものと5000円のものでは?。1000円のものと2000円のものの差、700円のものと1500円のものとの金額の差は?

メーカーは多種多様な機種を金額の差で出してくる。

オーディオテクニカ、ソニー、KOSS、ゼンハイザー、AKG等々、各メーカーごとに、様々なレベル(金額)のイヤフォンやヘッドフォンを出している。それはそのメーカーの中では

金額の差=音質の差 になっているのは確か。

でも他メーカーとの同一価格態のものの差は不明だ。

ここが盲点となり音響ユーザーの中でこれが良い、これが悪いと評価を付けるもととなっている。

ジャンルにより使うヘッドフォンやイヤフォンは変わる?

ポップス系やジャズ系、クラシック系(他のジャンルもあるが)の音楽を聞く場合、同じヘッドフォンやイヤフォンを使っても不満はないのだろうか。(ヘビメタやロックを私が聞かないためここでは含めていない。)

私の独断と偏見で意見を言わせてもらえばポップス系の音楽は音自体にそれほど多くの音域(厚み)がないためかそこそこの音がするものであれば聞くには耐えられる。

がクラッシック系となるとやはり楽器の種類の豊富さからくる音源、音域をカバーするイヤホンやヘッドフォンがほしい。

そういった意味ではポップス系を好んで使うユーザーはある程度低額なものでもいいのでは、

クラシックやジャズを聴く人は自分の耳を納得させるものが必要と思います。

最近ではハイレゾ音源なるものも出てきている。24Bit192khzとかの音源ってさぞかしすごいのだろうと感心をもって聞いてみると、意外や意外、ここではハイレゾの話は控えるが・・

機会があればいずれ書こうと思います。

蛇足を色々書いてきたが・・

さあ一層分からなくなってきたなあ。と思っているそこのあなた。それは正しい感性ですよ。

私だってそうですから。異論のある人もいっぱいいると思います。

だって音なんて所詮、自分が満足できればそれでよいわけですから。

こちらのページでPCで聞く音楽ソフトを紹介していますが、これも価値観的には同じこと。

そんな蛇足を書いてきた私がとりあえず、今持って使っているイヤホンやヘッドフォンを紹介、かなり前から使っているため、かなり古めの機種が多い。ただそれほど高価なものはない。むしろ格安なものがほとんど。音響ユーザーからみたら大したことないじゃん、なんて言われそう。でもそれで音に満足できるなら費用対高価は抜群ではないかな。

ステレオヘッドホン RP-HZ47

http://panasonic.jp/headphone/p-db/RP-HZ47.html

これは私がヘッドフォンに関心を持ち始めたころに購入したもの。

もともとカナル系のものがあまり好きでなかったため、耳かけタイプを好んで買うことにしました。オープンエアーに近いため音自体の閉そく感がなく籠りもありません。

高音、低音など程々でる一般的なイヤフォンです。今はほとんど使っていません。

ATH-AD700X


https://www.audio-technica.co.jp/atj/show_model.php?modelId=2267

ヘッドフォンに興味を持ちだし半年したくらいで購入しました。

オープンエアーなため音は駄々洩れですがさすがに良い音を出してくれます。この手のオープンエアーはカナルタイプや密閉型と違って音自体が広がりやすく自然な聞きごたえが一番の魅力ですね。

クラシック系はこれを使うこともしばしば・・

ただ遮音性がないため外の音も拾ってしまうため身辺が静かならいい気分にさせてくれます。パッドもそこそこ高級感があります。

一画下のAD500Xを店頭で視聴したことがありますが、やはりAD700Xの方が音がよかったような。AD900Xとの差は分からなかった。自分の耳ではこんなもんか程度。の差

ATH-FC707 BK


https://www.audio-technica.co.jp/atj/show_model.php?modelId=662

オーテクのポータブルヘッドフォンとうことでたしか2ちゃんでまあまあの評価だったため購入。その当時で4000円くらいしたような。

買った当時は音質に不満はなかったのですが他のイヤホンやヘッドフォンを買っていくうちに使わなくなってしまった。もともとハウジングが小さいため耳をカバーしきれない。

最近聞いてみたらあまり音が良くなかったような。エイジングもあまりしないままの状態だからかは不明。

KOSS PORTAPRO

https://tascam.jp/jp/product/porta_pro/top

音に定評のあるKOSSのポータブルヘッドフォン、次のKSC75を先に買ってからこちらを購入したため、KSC75のインパクトからしたら、今いちかな。とはいっても音自体のヌケはこちらのほうがいいかも・・・

KSC75


https://tascam.jp/jp/product/ksc75/top

チャチげに見えるこの筐体からビックリするような音がする。ネットでも結構評判な機種。結構古くからあるモデルで今でも売っている。

音つくりとしてのKOSS。と言われるくらいだからかな。ヘッドフォンに興味をもったら一度は買って聞いてみてもらいた。独特の音質、切れのいい籠りのない音。

お値段もお財布にやさしい。これを使うと他のイヤフォンの音が貧弱に聞こえる時がありました。

HP-AL102


http://www3.jvckenwood.com/accessory/headphone/be/hp-al102/

安さにかられて店頭で購入したもの。たしかその当時700円くらいだったかな。

結構前からあるが、先にも書きましたがカナル系が耳内を圧迫するのがいやでこの耳かけを好んで使っていました。耳かけにしてはかなり厚いタイプですがその分音もよいです。

お値段以上かな。私が購入したのが5年以上前(記憶なので間違っているかも)ですが今でも現行販売している。長寿なイヤフォン、安くても音は結構まとも。

Aurvana Live!


http://jp.creative.com/p/headphones-headsets/aurvana-live

2ちゃんへ行くとアルヴァナ厨が結構いて1万円以下ならこれ一択。と言い切る。

音は1万5千円以上のものと同等以上。なんて振れ込みが結構あったような。

たしかに聞いてみると、今まで他のヘッドフォンでは聞えなかった音がたしかに聞こえた。 これが5000円程度で買えるのはちょっとびっくり。アルバナ厨が出てくるのも解るような気がする。

私でもこれは正直勧められる。ただ欠点といえば、ケーブルの2本出しかな。あとこのケーブルが結構細い。そして短い。だからポータブル用に作られているみたいだがポータブルにはちょっと不向き。

家でのんびり音楽を楽しみたい人用みたいな感じの逸品。

買ってよかったなあなんて思えるのは意外と少ない。そういった中では珍しく本当にお値段以上です。

ATH-EQ300M


https://www.audio-technica.co.jp/atj/show_model.php?modelId=742

耳かけは先に書いたKSC75やRP-HZ47、HP-AL102とこれで4点持ち

その中では音自体硬め。そしてしばらく聞いていると耳が痛くなってくる。あの眼鏡をしていて耳が痛くなる感じ。音自体は籠りもなくよいが耳が痛くなるのはちょっとって感じ。

ただこれも結構安かった。だからしゃあないかな。

MDR-E10LP


http://www.sony.jp/headphone/products/MDR-E10LP/

カナルタイプは耳内が圧迫されるためあまり好きではないがこのインナーイヤーヘッドホンは結構好きである。だがカナルに比べると遮音性がない分外の音を拾いやすい。でもオープンイヤーよりはマシ。
今はもうほとんど売っていないよう。他のレビューでも音自体は相当評判はよい。
私はこれをbluetoothレシーバー YD-5に挿して外で使っている。bluetoothレシーバーの安物は音が悪いのが定評だがこのYD-5とMDR-E10LPの組み合わせはワイヤードとそん色ない。結構いい音色を出してくれる。

ポータブルとして外で使うのは良いと思う、カナル型と違い外で聞くときは外部の音も聞こえないと危険だ。自転車を乗りながらカナル型で聞いているユ―ザーを見かけるがこれはやめるべき。外の音が聞えないのは周りの気配(危険)に気付きにくい。そういう面ではこのインナーイヤータイプのほうがお勧めだよ。

ワイヤレスオーディオレシーバーYD-5も載せておく。

RP-HJE180


http://panasonic.jp/headphone/p-db/RP-HJE180.html

カナルタイプはこれと次のHA-FX12を買ったがあまり使っていない。

家の中で外部の音を気にしたくない時には有効だ。これをセットでイヤーマフを使うと完璧な自分の世界が出来上がる。

一度お試しあれ。

HA-FX12


Superlux セミ・オープン型プロフェッショナルモニターヘッドフォン HD681B

普段使いとしては結構良品。ハウジングが大きい分、耳がすっぽり入り音も遠く感じる。

音場がこのクラスのものにしては広い方。そして値段が値段だけに雑に扱っても安心。

某AKGをまねて作られているそうですが、音質は全然ちがうとのこと。

でもこのお値段でこの音質はそうはないと思います。普段使いならまず買って安心。

この姉妹品もあるため、聞き比べてみるのもいいかも。

上記以外でもまだ紹介しきれないヘッドフォンがいくつかあるが後日追記します。

今はこの中でアルバナとHD681B、それとMDR-XD150(ここでは未掲載)を自作のヘッドフォンセレクタにつないで使っています。

ソースは2か所、両方ともPCにサウンドカードを挿して使用。

PCでネットサーフィンしながら音楽を聴いたり、こうしてブログを書きながら聞いたりしています。

音楽ソフトはここで紹介しているものを使用している。

これ以外と音楽セレブかも・・・なんてね。