VmwareとVirtualboxではどちらがレスポンスが上?。低スペックでもとりあえず使える最近のVM

2020年1月3日

こんにちわスピカです

最近はなにかと仮想化の話が多いですよね。

サーバー系でみればAWSとかAzare、ローカルでみればSANDBOXやhyper-v、そして老舗のVmwareやVirtualbox、Xenと、システム復旧なんかではToolwiz Time Freezeなんてものも・・このあたりの情報となると事欠かないですよね。

私もPCの劣化(古すぎてまともに動かねえ・・)から仮想化は最近あまりしてきませんでした。

でもやはり仮想化ってたのしいですよね。

何がって・・・

だってパソコンの中にミニチュアパソコンが出来るんですよ。

そして何よりも、ひとつのハードウェアの上で複数のOSが動くんですよね。

それもWindowsに限らず、LINUXやBSD、Android、Mac(Macはライセンス上いかんが)、等々・・・

そもそも仮想化には大別して2つある

正直私もこのあたり適当な知識だったため少し学んだところ、仮想化といっても大別するとハードウェアを仮想化する技術。OSなどソフトウェアを仮想化する技術とがある。

ハードウェアの仮想化って

そもそも仮想化の概念は結構古く、1960年代頃から出始めたそうです。ハードウェアといえばCPUとかメモリーとかHDDやフロッピードライブなども仮想化の対象だったそうで、抽象化なんて呼ばれてもいたようです。

最近ではハイパーバイザなんて言葉が出てきていますが、これもハードウェアの仮想化技術です。

クラスタPC

仮想化とは厳密な意味で違いが生じそうですが、ハイパーバイザって呼ばれる最近の仮想化技術は、ひとつのPC(ハードウェア)に対し複数のOSが稼働できる技術。

これに対して複数のPCをひとつの論理PCとして稼働させる技術、これがクラスタPC。

サーバーなどで利用され、高速性能や高信頼性の維持のため用いられる技術ですね。PC版レイドとでもいいましょうか。でもこれは一般的に個人でやられている方は少ないのではないでしょうか。

ハイパーバイザ型とホスト型

話を仮想化に戻して最近の仮想化系のキーワードにハイパーバイザ型とホスト型というのがある。どう違うのだろうか。

違いは仮想化するハードと仮想化されるOSの仲介役としてOSを必要とするかしないか。

代表的なホスト型

引用:ITmedia

仲介役を必要とするホスト型には巷で有名なホスト型にはWindows Virtual PCやQEMU、VMware Server/Workstation/Player、VirtualBox、Virtual Server/PC、VMware Fusionなどがこれにあたる。

ハイパーバイザ型には

引用:ITmedia

基本的に仲介役を必要としない技術だが、完全に必要ないかとちょっとだけ必要なタイプがあり、前者をモノリシック型ハイパーバイザといいVMware ESXやESXiが代表的

それに対し、XenやHyper-Vはマイクロカーネル型ハイパーバイザなんて呼ばれているそうです。

このあたりの詳しい情報はこちらのサイトとか

こちらのサイトで良く説明しています。

仮想化のメリットとデメリット

そもそもなんで仮想化なんてめんどっちことするんだろう。そのまま使ったほうが楽だし不便感じないし・・

じゃあ仮想化のメリットって

仮想化することでシステム自体の堅牢性があがります。先日WindowsDefenderのSANDBOX化の話をしたと思いますが、仮想化することで万が一システムがハングったりマルウェアに感染してもそのゲストOSだけで済み他のシステムには被害が及ばない。

もうひとつのメリットとして様々なOSを楽しむことができる。

これは仮想化OSの最大の魅力ではないでしょうか。元来一つのハードウェアシステム上にはひとつのOSしか稼働できません。

だからWindowsも使いたいけどLinuxも使いたい。またLinuxはいろんなディストリビューションがあるがどれがいいんだろう。

なんてときに試験的に導入ができるのも仮想化のメリットですね。

比してデメリットは

やはり最大のデメリットは多大なハードウェアリソースを必要とすることでしょう。

多コアなCPUで大量のメモリ、高速なSSDほど快適に運用ができます。

そのなかでもメモリーは必須で、1個のゲストOSを起動するためにはシステム全体として最低8GBは必要。できれば32GBは欲しいところですね。

で本題、VmwareとVirtualboxの性能の比較

さて、仮想化の知識がついたところで私が超ひ弱PCでその感触を味わってみました。

使ったPCは

CPU J1900

メモリ 8GB

SSD 120G

HDD 3TB

と現在ではローエンドに属するPCですね。

なんでこんなPC使ってんの・・って言われそうだが

今から10年以上も前にもうハイエンド系のPCはこれで最後にしよう、なんせコストが見合わない。

自作とはいえメーカー製PCからしたら格安だがやはり費用はかかる。そのころは毎年年末には10万単位のお金を財布にいれ、クレジットカードも財布に同梱。

秋葉原に直行したものです。後から調べたら毎年数十万円程度は使っていたみたい。トータルすると子ベンツくらいは買えたかも・・

なんせユーザー歴30年ですかね。金遣いも30年。

まだPCが過渡期なんて言われた時代ですから。今ならそこそこのPCなら数万円で構築できるくらいコストパフォーマンスがよくなっているのに・・

でもあのころは楽しかった。なぜなら毎年目まぐるしくPC性能が変わった時代。

1年で10パーセントなんて停滞もいいとこですね。

でも最近はAMDのおかげで多コアのパワーPCの時代になってきました。

でも結婚して家族が出来て、そして予算が・・

そんなこんなで、ふと気づくと考えてみれば別にゲームするわけでもないしネットしてこうして記事書いたりそして音楽聞いて、ってそんなにパワーPCいるかってなった。

今はこのPC、ACアダプターで運用しています。箱型電源に比べ同ワット時で1割以上低消費電力なため高効率です。使っているACアダプターは60W。

おかげで電気代気にせず一日中パッソしていられます。

パッドもありますがさすがに「ながら見」や「ながら聞き」をするにはパッドは不向きですね。じゃあなにすんだよって突っ込まれそうだが・・

なんせ画面がちっこい。7インチにしても8インチにしても、10インチくらいあれば文字もでかいかな。

しかし27インチにはかなわない。年を取ってくると老眼が酷くなり小さい字は特に見づらい。

だからやっぱデスクトップはええのぉー。画面でかいし、次は32インチになりそう・・

で話をもどして・・

こんな貧弱なPCでも仮想化ってできるんかい

てことも兼ねて今回検証しました。

当然、仮想化のソフトはHDDへ(SSDじゃないっすよ)、そして仮想化するシステムもHDD。

ギリギリ、ガリガリ動くHDD(何時の時代のHDDじゃい)の音が結構いいですよね。

とりあえずVmware playerとVirtualboxで検証、hyper-vは後日にしました。

起動していない間は同居できますがおこすと喧嘩するので・・

今回インストールした仮想化システムは

この時期では最新の

VMware-player-15.0.0-10134415

VirtualBox-5.2.22-126460

ゲストOSは Windows10-x86 1809版

で、入れてみた感触は

Vmware playerとVirtualboxを比較するとVirtualboxのほうがVmware playerよりもぎこちない感じですね。

あとゲストOS、おっとホストOSとゲストOSの話をしていなかったですね。(おっせーよ随分前からでてるぞって言われそう(^^)/)

ホストOSは土台のOS、現在起動しているハードウェアに直結しているOS、それに対しゲストOSはホストOSの上(中)で動く仮想システムのことです。

ゲストOSを起動させる際、やたらHDDがガリガリやってましたね。起動もVmware playerに比べて遅いように感じました。

ベンチを取ってみました。

やはり私の適当な感覚ではなく、比較視覚化できるものを用意しないとわかりにくいですよね。

今回使ったソフトは3つ、CrystalMark 2004、CrystalDiskMark6.0、そしてWindows10内蔵のエクスペリエンスインデックス

Vmwareでは

CrystalMark 2004

CrystalDiskMark6.0

エクスペリエンスインデックス

比してVirtualboxでは

CrystalMark 2004

CrystalDiskMark6.0

エクスペリエンスインデックス

総 評

ベンチマーク結果がそのまま使用感に出たような感じですね。

起動してしまえばどちらもおおむね使用できるレベル。っていうかネットしたりキーパンチしているくらいなら問題ありません。

さすがにゲームは無理かな・・

ネットで怪しいサイトへいったりするには十分ですが・・

こんな貧弱ホストPCでもそこそこ動きました。というかある程度なら実用も可能ですね。

これがミドル系からハイエンド系なら更にストレスなく実行できるのではないでしょうか。

かなり昔(また昔の話かよって言わないでね)、やはり当時ではハイエンド系のPCでやはりVmwareを使っていましたがそのころよりもはるかに出来は良くなっていますね。

さすがVM界のデファクトスタンダードだけのことはありますね。

Virtualboxは無料で手軽ですがやはり性能面ではVmwareに一日の長があるように感じました。

Virtualboxにはもっと頑張ってもらいたいものですね。これからの時代コンシューマー系ユーザーが仮想化するためのデファクトスタンダードとしては

Vmware社のVmwareplayer

オラクル社のVirtualbox

そしてマイクロソフト社のHyper-Vが主軸となりそうです。

特にhyper-vは前2社と違いハイパーバイザ型になるためフォーマンスに期待ができそうですね。

ちょっと使ってみましたが、Vmwareよりもレスポンスが良かったように感じます。さらにチューニングが出来れば面白いソフトに仕上がりそうですね。

仮想化技術はサーバー分野ではもう当たり前、これからはクライアントユーザーも必要になってくるのではないでしょうか。

より安全に、より安心してインターネットを楽しむための機能として。

おしまい・・・