Windows7のサポートが切れてもWindows10にアップデートできる理由

2020年9月5日

こんにちわスピカです。

先月ついにWindows7のサポートが切れました。Windows7ユーザーはアップデートファイルの提供がないまま使い続けるか条件付きながら購入可能なExtended Security Updates(ESU)を使うか、Azureを使うかといった選択肢に迫られることになる。

ではそんなWindows7ユーザーはWindows10へのアップグレードは考えていないのだろうか

今がチャンス

Windows7のサポートが切れたことで安心安全なWindows10に乗りかえてみたらどうだろうか。正式なWindows7からWindows10へのアップグレードは実は2016年の7月末日までで既に終わっている。

ただその後も実はアップグレードが可能で今現在もWindows7からWindows10へは無料でアップグレード出来ている。

じゃあなんでマイクロソフトは嘘をついたの

本来 2016年の7月末移行はWindows10へアップグレードするには別途お金を払わないと出来ないことになっていた。だがその陰でマイクロソフトはアップグレードサービスを辞めずに未だ続けている。

その理由とは

昨今のOSシェアがかかわっている。

それはWindows一強時代だったら正規な期間でサービスも終わっていただろう。だが今はスマホ全盛の時代、そしてそのスマホのOSシェアはiOSとAndroidOSで9割を超える。

比してWindowsOSはスマホの世界では既に断念している状態だ。Windows Phoneも既に生産されておらず。かろうじてPadの世界ではSurfeceがシェアを確保している

PCの世界では未だ7割を超えるシェア。

PC界ではWindows95当時からは落としているといわれていても依然7割強のシェアをもっている。

ただ携帯端末のOS比でいくとWindowsも安泰とは言えない。しかもPC自体最近でこそ Ryzen の登場で活気を取り戻しているが全体的には既に終焉にむかいつつあるといっても過言ではない。(ユーザーが今以上の性能を求めない)

そしてもうひとつの理由が

そしてWindows10への無償アップグレードを継続している理由にWindows自体がマイクロソフトの稼ぎ頭ではなくなったということだろう。

マイクロソフトの時価総額は1兆ドルを超えている。これは既にマイクロソフトがWindows以外で収益を上げている証拠でもある。

Windows95当時だったらWindowsOSを無償でなんて考えられなかっただろう。だが現在はAzureを始めハードウェア部門でも高収益を上げている。言わずもがなsurfaceである。

Windows10は脇役?

そして Azuresurfaceを主軸にしたビジネスモデルを成功させている現在モバイルOSのシェアを取り戻すより現在のWindows10のシェアを維持したほうが賢明だと考えたのだろう。

他のOSが無償化の方向に向かっている現在、Windows10を有償で提供してシェアを落とすよりPC界で7割のシェアを維持したほうが顧客を確保できると踏んだのかもしれない。

実際そのような発言が

実際マイクロソフトの幹部からもそのような発言が出ている。

この先は

ということで現在も旧バージョンからの無償アップグレードは継続されています。正規ライセンスをもったWindows7以降であればWindows10へ無償でアップグレード出来る

そしてWindows10へアップグレードしマイクロソフトアカウントと紐付けさせれば、他のPCへ移行してもそのライセンスが使い続けられる。

※ただしこれは旧バージョンOSがRetailライセンスからのみという情報もありOEM版やDSP版は未確認です(プロダクトIDがWindows10にアップグレードすると同じになるが「slmgr /dli」コマンドでライセンス状況が確認できる。)

完全無償化は

今後 Windows10が完全無償化(新規も含め)になることはまずないかと思いますがPC界のOSシェアやマイクロソフトの収益状況、モバイルも含めすべてのOSシェアを勘案してマイクロソフトが判断していくのだろうと思います。

Windows10がマイクロソフトにとって価値がないと判断されどこかの非営利団体に譲渡されれば完全無償化もありうるかもしれませんね。でもまだ Windows10はマイクロソフトにとって脇役になっても未だマイクロソフトを支えているのは間違いありません。