ACアダプタで動く超低消費電力PC探し。その前に(CPUの変遷)!
こんにちわスピカです。
デスクトップPC市場の変遷
デスクトップPC市場はPentium時代は消費電力よりもスピードが重視されてきました。とにかく速く、を合言葉に・・
Pentium4( Prescott )時にはCPUの上で目玉焼きができると言われていましたから結構熱かったんでしょうね。
Core-iシリーズから消費電力の問題を重視し始めて熱問題も含めCPU界にとって大きく舵を取ったのがこの時期でもあります。
なぜ4コア時代が長かったのか
今でこそ6コアだの8コアだのが当たり前で16コア以上も珍しくなくなってきました。
intelも第7世代Coreシリーズ(Kaby Lake)までは頑なに4コアを守ってきました
それはコア数が増えればそれに乗じて消費電力とTDPがアップするのを避けたかったからでしょう。
微細化に頼るクロックのアップだけでは限界があるためターボ・ブースト・テクノロジー等のアーキテクチャを世代ごとに付加していくことで騙しだましCPUの性能を向上させていきました。
がしかしRyzenの登場でそうも言っていられなくなった。やはり小手先の技術革新だけでは物量(コア数)には絶対勝てません。
AMDが6コア以上の多コアCPUをリリースした背景に消費電力の問題をクリアしたことが伺えます。
Pentium時代はOSが重かった
Pentium時代までのパソコンは常にOSの重さがパソコンの処理能力の足を引っ張っていました。
体感的にOSの処理の重さが気にならなくなってきたのがPentium4(Nothwood)くらいからだったと記憶してます。ただその時代に合わせて作られたOSですから今のWindows10などでは結構重いのではと・・
Core-i時代は性能の進化が鈍化?
こう書くとそんなことはない。ムーアの法則はちゃんと達成されてきているし確実にPentium時代より早くなっているじゃないか。
というかもしれません。私もそう思います。
パソコン市場においてCPUの動向は市場経済にも大きく影響します。それは性能が世代ごとに大きく向上しなければ買い替えのチャンスを逃すことになるからです。
そしてパソコンの買い替えが控えられてきたのも実はこの時代だと私は感じています。
4コアのままコア数は増さず小手先の技術のみで消費電力をあげまいとしたのは立派ですがやはりCPU世代間の性能比が1.5倍程度ではユーザーの感心は薄れてきます。
パソコンの速さ=CPUの速さ
パソコンのスピードはCPUの処理能力に比例します。だからパソコン市場は長らくIntelが牛耳ってきました。時代の時々でAMDやCylixなどが登場してきましたがやはりIntelの同檀上だったのは間違いありません。
そしてOSとCPUは常に2人3脚で市場を席捲していました。
パソコンが市場に出回る大きな契機がWindows95です。今から25年も前の話ですね。20代前半の方は生まれてもいなかったころです。
そんな時代CPUはいまだ80386から80486へ移行し、ようやく80586所謂Pentiumと呼ばれるCPUが出初めていました。
だが、486まではWindows3.1、80586からWindows95というイメージが大きいかと思います。私だけかな(^^♪
そしてクロック、いわゆるCPU周波数が大きくアップされてきたのが80686以降からです。それまでのCPUは16Mhzとか25Mhz。
当時私はエプソン派でしたが80486時代はPC486HXなるものが66Mhzで動いていたのを覚えています。(記憶違いだったらm(__)m)
Pentiumも世代間で違う
PentiumもCore-iシリーズと同じで世代がちゃんとある。ただPentiumⅢまでは80686系を謳っていたがそれ以降はいつの間にか言わなくなった。
Pentium⇒Intel80586
Pentium Pro ⇒Intel80686
PentiumⅡ ⇒Intel80686
PentiumⅢ ⇒Intel80686
Pentium4 ⇒ NetBurstマイクロアーキテクチャ? (一部卵焼きバージョン)
PentiumD ⇒ NetBurstマイクロアーキテクチャ? (卵焼きバージョン)
そしてCore2時代に突入するのである、ただこのCore2時代は長続きせずCore-i時代へとさらに移行する。
私が未だ使っているcore2quad9300はPentium時代とCore-i時代の橋渡し的な存在だったように思えます。
時代はスピードから消費電力へ
cpuが爆速、爆熱なんて言われた時代がNetBurstマイクロアーキテクチャ時代。(全てではないですが)
「周波数の向上=発熱の問題」化が表面化してきました。
このままで行くと卵だけでなくパソコンまで焼けそうな雰囲気だったのでしょうか。今だ10Ghzのcpuが市場に出てこないのもそのためですね。
かなり昔シーテック(って当時いったかどうか不明ですが)Pentium4だったと思うのですが10Ghzでのデモをやっていました。(記憶なので間違っていたらm(__)m)
そのころは近い将来10Ghzのパソコンが市場に出てくるのかななんて半信半疑で見ていました。
だがNetBurstマイクロアーキテクチャでは限界があると悟ったIntelはCore2世代から多コアに舵を切っていくのである。
だがその多コアも4コアでまた発熱問題が浮上する、そこで小手先の技術でつい最近まで4コアを維持しながら性能の向上を果たしてきました。
これがCPUの簡略な変遷です。
ユーザーが求めた低消費電力pc
CPUの歴史=パソコンの歴史と言っていいくらいCPUはパソコン市場に影響を与えてきました。
昨今のAMDがRyzenを市場に出す前までは市場は衰退の一途をたどっていました。
それはとにもかくにもCPUの性能の向上が世代が変わってもあまりかわらなかったことに起因するのは間違いありません。
そんななかでもノートパソコンなどの低消費CPUを利用したものは常に一定の需要が見込まれていました。
ノートパソコンなどのモバイルやラップトップ系はコンセントのないところでもある程度長時間使えないと困ります。
そしてデスクトップでも・・
デスクトップでも電気を食わないのに越したことはありません。
私が以前使っていたPCにHDD5個、DVDドライブ2台。ブルーレイドライブ1台を積んで稼働していた時がありました。
まだ巷にSSDなんて物がないころの話です。起動が遅いためHDD2台をRAID0で繋ぎシステムディスクとして稼働。
その時の平常時の消費電力は120W以上。起動時になると160Wを超えていました。
モニターまで入れれば常時150w以上の電気がパソコンを1台使っているだけで消費されていることになります。
これを電球に例えると白熱球1.5個分程度常時消費していることになります。それがPC本体だけの話で・・
ゲーミングPCならビデオカードだけでもそれくらい行くのでしょうが、私はゲームはしませんから当時としてはミドルレンジクラスのビデオカードで十分でした。
その頃か我が家でも電気代が・・なんて妻が不満をもらしていました。
そんな折、家中の照明を全てLEDに変え、PCの軽量化、使わないドライブは取り外しHDDは大容量化することで他の古いHDDは取り外しました。
そんなことしていたら電気代が当時で夏1万3000円/月くらいだったのが8000円 /月 を切るくらいに・・
春と秋は5000円 /月 を切るまでになりました。
PC本体の低消費電力化だけでなくLED化したことが主要因だと思いますがいずれにしても電気代は安いことに越したことはありません。
電気やスマホのパケット代なんて水と同じですからね。無意味に消費してしまえば、後に何も残りません。
総 評
今回はACアダプタでも動く低消費電力PCを紹介する予定でしたが前菜で尺が終わってしまいました。m(__)m
よって次回以降にその低消費電力PCをいくつか紹介していきたいと思います。
私が使っているPCの一台は自作ですがACアダプタで稼働しています。
スペックは
マザーボード Asrock Q1900M オンボードCPU
メモリ DDR3 8GB
ストレージ システム用にSSD128GB、データ用に3TBのHDD。
それにACアダプタの60Wを使用して稼働させています。ワットチェッカーでも30ワット程度と非常に電力効率が良いと感じています。しかも静穏、なんせファンがついていませんから。
マザーボードとACアダプタは直につながらないためPICOPSUを使っています。
すでに3年以上稼働させてますがどこも壊れず快調です。
ただ消費電力が少ないということは消費電力の大きいPCよりも仕様のキャパシティは落ちるものです。
だから自分が使う範囲で必要な能力のPCを決めそのうえで必要なパーツを揃えるほうがはるかに効率がいいのは確かです。
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